ジーワン株式会社、神戸低侵襲がん医療センターとサイバネティック・アバター®活用の実証実験で共同研究を開始
製薬・医療・ヘルスケア領域で、マーケティング、コミュニケーション、プロダクト開発、新規事業立ち上げなど、様々なビジネス課題をコンサルティングとテクノロジー、デザインの力で解決するジーワン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO 森啓悟、以下、ジーワン)は、医療法人社団 神戸低侵襲がん医療センター(所在地:兵庫県神戸市、理事長・病院長 藤井正彦、以下、神戸低侵襲がん医療センター)と医療現場でのサイバネティック・アバター®(遠隔自走型分身ロボット)※1を活用したコミュニケーション課題解決の効果検証で2023年3月より共同研究を開始します。
神戸低侵襲がん医療センターは、「小さく見つけてやさしく治す」を基本理念とした、患者さんに低侵襲で最良のがん医療を提供する「低侵襲がん医療」に特化した専門病院です。からだへの負担(侵襲)が小さい低侵襲医療の提供、患者さんの身体的・精神的・経済的・社会的といった生活の質をできるだけ維持しながら自分らしく生活を送るQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指しています。
今回の共同研究は、ジーワンが持つシステム・アプリ・ウェブサイト開発のノウハウと、サイバネティック・アバター®を活用し、患者さんの心のケアやストレスの軽減などを新たなコミュニケーション手段を通じて、患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指すものです。また、本共同研究は、ムーンショット型研究開発事業※2目標1研究開発プロジェクト「誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現」で組織されたアバター共生社会企業コンソーシアム※3の会員であるジーワン、および神戸低侵襲がん医療センターが、同コンソーシアム・ヘルスケア分科会の活動の一環として実施するものです。
共同研究の背景
医療体験課題のひとつとして、入院中の家族との面会が叶いにくいという課題があります。そこで、ジーワンが提供する遠隔コミュニケーションが可能なサイバネティック・アバター®を活用し、患者さんが病院から移動することなく、リモートで面会するなど非接触で互いに気持ちを伝え合う対面コミュニケーションを実現できます。
医療の2040年問題と言われる深刻な担い手不足という課題に対して、サイバネティック・アバター®の活用により医師・看護師間のコミュニケーション、軽量な物や書類の配送、見回りでの効果検証に加え、案内業務や患者さんとのコミュニケーションの活用などを行い、院内業務の効率化の実現を目指します。
新たなコミュニケーションスタイルの実現
コロナ禍における感染リスクからリアルな面会の機会が制限される状況の中、院内を自律移動し、病室へ訪問するサイバネティック・アバター®をジーワンが提供することで、「離れた人がまるでそこにいるかのように感じながら会話することができる」コミュニケーションを実現。場所を問わず、心豊かな温度感のある遠隔コミュニケーションによって医療体験課題の解決を目指します。
サイバネティック・アバター®を活用した、HX(Healthcare Experience)課題を解決
ジーワンがこれまで培ったウェブ・システム開発のノウハウ、医療ネットワークから吸収した知見と、サイバネティック・アバター®による課題解決ノウハウを組み合わせ、非対面・非接触が求められる場面の多い病院内で、患者さんとご家族の遠隔面会、ゴールドナースによる遠隔看護、院長による院内回診の再開など、医療機関向けにリアルな対面であることにとらわれない利便性が高く安全なコミニュケーション手段でHX(Healthcare Experience)課題を解決します。
2023年3月6日(月)実証実験説明会・デモンストレーションを開催
ジーワンが参画しておりますアバター共生社会企業コンソーシアム(ムーンショット)ヘルスケア分科会ではヘルスケア関連の現場で、サイバネティック・アバター®(CA)技術をどのように役立てられるかを議論し、社会実装に向けて検討・実証しています。
今回の神戸低侵襲がん医療センターでの実証実験に際して、アバター共創社会についてご理解 を深めていただくことを目的に開催いたします。
医療法人社団 神戸低侵襲がん医療センターについて
2013年4月開院。「小さく見つけてやさしく治す」-患者さんに低侵襲で最良のがん医療を提供する-を基本理念とした“切らずに治す”低侵襲に特化したがん専門病院です。患者さんとともにQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指しながら、低侵襲がん医療を提供しています。
理事長・病院長 : 藤井 正彦
所在地 : 兵庫県神戸市中央区港島中町8丁目5番1
URL:https://www.k-mcc.net/
用語解説:
※1 サイバネティック・アバター(Cybernetic Avatar)とは:
「身代わりとしてのロボットや映像等を示すアバターに加えて、人の身体的能力、認知能力及び知覚能力を拡張するICT 技術やロボット技術を含む概念」で、Society 5.0 時代のサイバー・フィジカル空間で自由自在に活躍するものを目指しています。なお、サイバネティック・アバターは科学技術振興機構の登録商標(登録商標第6523764号)です。
※2 ムーンショット型研究開発事業とは:
超高齢化社会や地球温暖化問題など重要な社会課題に対し、人々を魅了する野心的な目標(ムーンショット目標)を国が設定し、挑戦的な研究開発を推進する事業です。ムーンショット目標1、2、3、6、8、9については国立研究開発法人科学技術振興機構が担当しています。本発表は、ムーンショット目標1「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」における研究開発プロジェクト「誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現」の一環として実施されているアバター共生社会企業コンソーシアムに関連するものです。
関連ウェブサイト1:https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/sub1.html
関連ウェブサイト2:https://avatar-ss.org
※3 アバター共生社会企業コンソーシアムとは:
ムーンショット目標1研究開発プロジェクト「誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現」の一環として、アバター市場創出とプロジェクト参画研究者らとの共同研究の促進を目的に2021年8月に設立された企業コンソーシアムです(会員法人数:100/※2023年2月現在)。本発表は、同コンソーシアムの会員であるジーワン株式会社、および医療法人社団 神戸低侵襲がん医療センターが、同コンソーシアム・ヘルスケア分科会の活動の一環として実施するものです。
関連ウェブサイト3: https://avatar-ss-c-cas2.iroobo.jp